体験者の声 その8
左胸、乳がんで平成27年3月26日に手術しました。お陰様で、術後直後にも関わらず、両手を後ろに回すことができ、左腕もある程度は上げることができました。手術創排液が30cc以下になれば退院と聞き、退屈なので、毎日ネッシンを一日に何回かやっておりました。
術後3日目にして、33ccまで減りました。医師は、日曜日が入るし火曜日には排液管は抜け、水曜日には退院かな?と行って帰りました。「よーし」との思いで少し多めにネッシンをやりましたが、逆に火曜日には排液が35ccと増えてしまいました・・・。当然退院は延期となりました。翌日水曜日には、なんと半分以下の15ccになり、どこに行くにも一緒だった排液管とも別れ、身軽になりました。そして翌日の4月2日、満開の桜の中、退院となりました。
ネッシンの治療に行った折、横山先生に排液のことをお聞きしたところ、パターン治療の方が良かったかもしれないね。と言われ、自分の単純さを再確認しました。「木を診るのではなく、森を診る」ということが、まだ咄嗟にできない私です。その後も手先の流す治療とパターン治療を毎日続け、退院して一週間後に病院に行き、術後の様子を医師に診て頂いたところ、傷口があまりにも綺麗との事で、次の段階の治療に進めそうなのだが、退院してまだ一週間なので・・・。もう少し様子を観ましょう、となりました。
その後、25回の放射線治療が始まりましたが、十日過ぎても皮膚へのダメージはありませんでした。週に一度、医師の診察があるのですが、変化はありませんか?薬は出さなくて大丈夫ですか?傷口を見せて下さい。と言われ見てもらい、大丈夫ですね。と・・・。
しかし、やはり放射線治療の最後の5回くらいは肌の一部にピリピリするところが出てきました。勉強会で想念の中に放射能というところがあるとの事で、横山先生に治療法を教えて頂き、途中から、放射線治療を受ける前と受けた直後にミストをかけ帰宅し、主人に頭の上にある放射能のゾーンを調べてもらいミストをかけると、ピリピリ感がなくなることがわかりました。それも、頭のかなり上の方で反応する時と、頭のすぐ近くで反応する時があることもわかりました。どうしてなのか横山先生にお聞きしたところ、反応が体に近いのは体の表面近く、遠いのは体の内部に放射能の影響がある時だそうです。
25回の放射線治療も終わりましたが、左右の胸を比べると、やはり放射線を受けた方は、少し肌が変色しており、今でもときどきピリピリ感もあります。その時には、主人に放射能ゾーンを診てもらいミストをかけてもらうと不思議と消えてしまいます。放射線治療が終了してもこのように影響が出るなんて、改めて放射能の怖さを実感いたしました。
乳がんという病を通しての私の体験ですので、他の人と比べることは出来ませんが、これからも自分の体を通して、色々な体験が発信できたらと思っております。